今も健在、観音掘りトンネル

 日本には古来から「観音掘り」と言うトンネルの掘削工法があり、将棋の駒に似た上部の尖った形状をしています。トンネルを掘ると山全体の「地圧」がかかり、この地圧を船の先端みたいに左右に分散して、トンネルの崩落を防ぐ工法なのです。数多くの素掘りトンネルが造られるようになったのは、明治以降のこと。中房総でも盛んに掘られました。
市原市には29カ所もの素掘りトンネルがありますが、今回は代表的な観音掘りで120年前に掘られた【柿木台第一トンネル】に焦点を当ててみました。 市原市柿木台591地先にあり、全長78メートル、幅は3・5メートルで 路線番号7055号線、トンネル番号7004号、1899年(明治32年)に建設されました。
現在の内部は発掘当時の岩肌がそのまま露わに残されており、その技術、工法が極めて優秀、かつ120年前の手掘トンネル発掘のご苦労が至る所に偲ばれます。ただ、この道路、行違い、バックはできませんので注意してください。
(市原市写真連盟協力団体 姉崎写友会 伊東茂雄)

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  成田市にある宗吾霊堂(鳴鐘山東勝寺)では、6月23日(日)まで、『第19回宗吾霊堂紫陽花まつり』を開催中です。本堂裏手には広大なあじさい園…
  2. 【写真】撮影者:桐谷茂生  2009年に創立された南市原写真クラブ。メンバーそれぞれが様々な課題の追求で撮影し、その成果を…
  3.  市原を中心とした房総の地域歴史を調査・探求している房総古代道研究会は、令和6年4月、会誌『房総古代道研究(七)』(A4版82ページ)を発刊…
  4.  市原市俳句協会は、市原市が誕生した翌年の昭和39年に発足し、今年60周年を迎えた。当初の名称は「市原市俳句同好会」だったが、平成21年に子…
  5.  春に咲いたヤマグワ(山桑)の実を目当てに里山を散策した。  クワ科クワ属で高さ3~15メートルの落葉低木~高木。人の手が入らなくなった雑…
  6.  この写真は数年前の5月下旬、市原市宮原地区で撮ったものです。五井の街の近くなのですが、こんな広大な風景が見られるなんて凄いですね。  私…
  7. 『長南ビブリオカフェ』は毎月最終土曜日に、参加者が紹介したい本を持ち寄る書評合戦・ビブリオバトルを開催している。『長南ビブリオカフェ実行委…
  8. ●ハワイアンズでしか見られない迫力のパフォーマンスをお届け 「ハッピードリームサーカスin ハワイアンズ」  いわき湯本の豊富な温泉で、6…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 『長南ビブリオカフェ』は毎月最終土曜日に、参加者が紹介したい本を持ち寄る書評合戦・ビブリオバトルを開催している。『長南ビブリオカフェ実行委…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る