今も健在、観音掘りトンネル

 日本には古来から「観音掘り」と言うトンネルの掘削工法があり、将棋の駒に似た上部の尖った形状をしています。トンネルを掘ると山全体の「地圧」がかかり、この地圧を船の先端みたいに左右に分散して、トンネルの崩落を防ぐ工法なのです。数多くの素掘りトンネルが造られるようになったのは、明治以降のこと。中房総でも盛んに掘られました。
市原市には29カ所もの素掘りトンネルがありますが、今回は代表的な観音掘りで120年前に掘られた【柿木台第一トンネル】に焦点を当ててみました。 市原市柿木台591地先にあり、全長78メートル、幅は3・5メートルで 路線番号7055号線、トンネル番号7004号、1899年(明治32年)に建設されました。
現在の内部は発掘当時の岩肌がそのまま露わに残されており、その技術、工法が極めて優秀、かつ120年前の手掘トンネル発掘のご苦労が至る所に偲ばれます。ただ、この道路、行違い、バックはできませんので注意してください。
(市原市写真連盟協力団体 姉崎写友会 伊東茂雄)

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