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こでまりの夢 ~子育てが終わってからでも遅くない~
- 2020/2/13
- 市原版, シティライフ掲載記事
- こでまりの夢

実は私、五十四歳の大学一年生なんです。昨年四月に某大学こども心理学部通信教育課程に入学しました。幼稚園教諭一種免許取得を目指して、日々仕事の合間に大学の勉強をしています。
四人の我が子の子育て中は、自分の時間も取れず、ずっとこの状態が続くような気がしていました。そんな時、お世話になっていた先生に、「子どもはいずれ巣立っていくもの。親は子どもだけを生きがいにしないこと。そのための準備は、若いころからしておくことが必要だよ」と教わりました。子どもを生きがいにしていた人は、母親の肩の荷が下りると同時に、言葉にできないような寂しさを感じることがあります。ひな鳥の巣立ち後の『空の巣』状態に例えられた状態を『空の巣症候群』といいます。または、母親の燃え尽き症候群ともいわれています。
若いころからの準備とは、自分のやりたいことを見つけておくこと。仕事でも趣味でもなんでもいいそうです。自分が本当にやりたかったことを生きがいにしたらいいのですね。子育てが終わったら夫婦、または、自分だけになる時間が必ずやってきます。その時に迷わないためにも必要なことです。
今、子育て中でやりたいことができないと思っている人は、子育てが終わってからでも遅くないですよ。自分の将来の目標は、自分で決めたらいいと思います。今からできることをやっておきましょう。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園園長。保育士。エッセイスト。
連絡先 TEL.0475-53-3509