ふるさと点描 ~悠久の刻~

 市原市と君津市の間に横たわる山並み・音信山。この丘陵の北面に尽きる所を橘山といい、房総半島のほぼ中央に位置します。この山の奥深くには県内屈指の仏像彫刻群が安置されている橘禅寺があり、風光明媚な山頂で千二百年の歴史を今も静かに語り続けています。
 昭和39年、橘山の諸像は県の調査の対称となり、薬師三尊・金剛力士阿吽二像・神将二像の七体が県重要文化財に指定されました。また境内は植物学的にも重要な極相林の森であることから、県の保護林にも指定されたと言う事です。
 今の橘禅寺は、神社を含めて「たちばな」と言う呼称で地元の人々に親しまれていますが、現在は単立寺院となっています。その境内の一画を譲り受けた所に「羽衣広場」があります。昭和59年、彫刻家の北村西望先生鑑修の慈母観世音が建立されました。北村先生と言えばあの「長崎平和記念像」を設置された方でも有名です。当日の除幕式には先生はもとより、当時の千葉県知事でもあった沼田武先生も出席しての式典だったようです。今では訪れる人の少ない広場ですが、平和の象徴として建てられた像を一度訪問してはいかがでしょうか。
(市原市写真連盟所属・南市原写真クラブ 桐谷茂生)

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  コロナ禍で中止していた観音寺(鴨川市)の『ひなまつり』が3年ぶりに開催される。慶応元年(1865年)、現在の鴨川市に生まれ日本のためにと自…
  2. 【写真】(前列左から)会長・後藤さん、講師・片岡さん、     (後列左から)会員の常盤さん、後藤さん、市原さん、中村さん …
  3. 【写真】工房の庭にて。小原さん(左)、齊藤さん  睦沢町下之郷に2人の陶芸家が住んでいる。『夢楽工房』を共同で主宰する齊藤…
  4.  寒い冬の真っ只中、皆さんはどうお過ごしでしょうか?家にこもりがちで、外に出ない方も多いかもしれません。こんな時こそ、ウインタースポーツとし…
  5.  秋晴れのなかの11月6日、茂原公園の広場をスタートに『第19回千葉県ウォークラリー大会茂原会場』が開催された。毎年開かれているこの大会も、…
  6.  ツグミという野鳥をご存じの方も多いだろう。体長23~25㎝、白い眉斑で、頭から背面は黒褐色。羽が茶褐色で、胸から腹にかけてはうろこ状の黒い…
  7.  小湊鐵道光風台駅から、西方に歩いて15分程にある鶴峯八幡宮。鎌倉時代・建治3年(1277)に本宮大分県の宇佐八幡宮より御分霊を戴き、お祀り…
  8.  昨年も、『こでまりの夢』をお読みいただきありがとうございました。昨年は17年間のコラムをまとめ、出版することが出来ました。これもひとえに、…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  コロナ禍で中止していた観音寺(鴨川市)の『ひなまつり』が3年ぶりに開催される。慶応元年(1865年)、現在の鴨川市に生まれ日本のためにと自…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る