- Home
- 市原版, シティライフ掲載記事
- 「お互い様」の精神で地域活性化を~市原商工会議所 会頭 榊原 義久 さん~ 【市原市】
「お互い様」の精神で地域活性化を~市原商工会議所 会頭 榊原 義久 さん~ 【市原市】
- 2024/1/1
- 市原版, シティライフ掲載記事
- 市原市
市原商工会議所は、地域総合経済団体として、市内の事業者を対象に、様々なサポート事業を行っています。会頭の榊原義久さんは、「この数年のコロナ禍、物価や賃金の上昇で、多くの中小企業が経営を圧迫されています。その影響は、飲食店に続き、商業、建設業ほか、あらゆる業種に及んでいるのが現状です。私たち会議所は、そこから一歩でも二歩でも会員の企業様が進めるように、取り組まなければならないと思っています」と話します。
常に会員企業をサポート
商工会議所はこれまで、企業のブランド化のための表彰・認定事業、業務や経営に関するセミナー、創業スクール、専門研修などの開講、事業再生、特許・商標権ほか多岐にわたる経営相談などを行っています。今年3月には、高校1~2年生と保護者を対象に、新規学卒採用を行っている市原市内の企業40社が参加する合同企業説明会も開催します。こうした取組みにより、この10年間で日本商工会議所から、実施事業の表彰を3回受け、昨年には創業支援事業について滋賀県商工会議所の視察も受けました。
「市原商工会議所の会員企業は約2500社。年間100社ベースで増加しています。市内で創業し会員となる事業者は年間200社ありますが、後継者不足や資金不足で廃業する会員事業者も、残念ながら年間100社ほどあります。地域経済・地域社会が発展するには、経済活動の基盤となる中小企業の活性化が鍵になりますので、できうるなら1社でも多く事業を継続して、『市原で事業を続けて良かった』と言っていただけるようにしていきたい。最終的には、会員企業を3000社にすることが目標です」と榊原会頭。
そのために現在行っている、小規模事業者の経営戦略に踏み込む『経営発達支援計画』は、令和4年からの5年間で行う支援活動です。経済産業大臣が認定するもので、市原商工会議所は令和4年3月に認定されました。小規模事業者の自立・自走に向けた伴走型支援や、『市原市産業支援センター』と連携しての創業支援による開業率の向上、事業承継支援、IT化の促進・定着支援などがあります。「また、『市原で大切にしたい会社表彰』も今年度で7回目になります。『人に優しく、地域に優しい、思いやりの経営』が、企業の価値を向上させるのではと始めました。毎年5~6社のエントリーがあり、審査は千葉大学の教授、千葉県信用保証協会、ちばぎん総合研究所、中小企業診断士など外部の専門家に依頼。審査員が実際に企業を訪問、現地でのヒアリング等で決定されます。1月の新春賀詞交歓会の席で発表と表彰式が行われ、ホームページでも発表されています。ここで表彰された企業がさらに発展し、日本全国対象の企業表彰制度にエントリーできれば、と願っています」
地域の経済循環を足がかりに
昨年秋、榊原会頭は会員企業に向けてひとつのメッセージを発信しました。「会員同士のビジネス交流をもっと地域で活発化させていただきたい、というものです。市内の経済を循環させ、地場産業を育てていくことに、会員企業の皆様自身が主体となって動いていただくことが必要なのでは、と考えました」
『お互い様精神で助け合い』活動は、商工会議所に加入する企業同士が、もっと互いに知り合い、できる限りビジネスで交流しよう、というもの。会員企業は、商工会議所の会員プレートを店頭に掲示しています。そのお店や企業で買い物や飲食、取引を積極的にしてもらい、地域内での経済を活性化させます。「小さな『お互い様』であっても、会員企業2500社のお一人お一人に貢献していただければ、大きな力になると思います。人と人とのつながりが希薄になり、地域力が低下してきた今だからこそ、こうしたつながりも、地域にとって大切になってくるはずです。また、市内には頑張っている企業もたくさんあります。ぜひ市民の皆様にもお力添えをいただいて、市原の活性化のためにもご協力をお願いしたいと思います」と、榊原会頭は力強く話します。
市原商工会議所の支援・相談事業など、詳細はホームページで。メールや電話でも受付します。
問合せ:市原商工会議所
Tel.0436・22・4305
メールはホームページ内の専用フォームで。