- Home
- 外房版, 市原版, シティライフ掲載記事
- 3・2・1! さぁ、2024年も素敵な年にしてみせましょう!~マジシャン Piace さん~【市原市】
3・2・1! さぁ、2024年も素敵な年にしてみせましょう!~マジシャン Piace さん~【市原市】
- 2024/1/1
- 外房版, 市原版, シティライフ掲載記事
- 市原市
市原市出身のマジシャンPiace(ピース)として活躍する内藤淳也さん(関連記事:本紙2021年5月に掲載)。エンターテイメント業界は数年のコロナ禍で苦境に立たされることも多かったが、昨年のPiaceさんの活動は目まぐるしく、そして華やかだった。彼の今年の活躍も願い、ここで改めてご紹介したい。「マジックに興味を持ったのは、小さい頃に祖母が買ってくれた玩具がきっかけでした。高校時代にはモテたい!という一心でマジックを披露して、友達に喜んでもらえるのが嬉しかったです」と、振り返るPiaceさん。プロとして生きていこうと決意し、先輩の話を聞き歩いたり、マジックの研究を続けたりした結果、2021年にはマジック界最大のジャパンカップにて国内で最も活躍した若手に贈られる日本一の賞、ルーキーオブザイヤーも受賞した。そして、「コロナ禍で、年齢問わず多くのマジシャンが辞めていきました。私は少しでも活動の幅を広げて、後輩たちを引っ張る役目ができるよう頑張りたいです」と話し、現状を教えてくれた。
世界に羽ばたくため
2023年1月、大きな決断をした。それまでは個人事業主として活動していたが、株式会社wink magicを設立。Winkは英語でドッキリという意味がある。ITに強い社員2人を仲間に、ホームぺージを立ち上げてSNS等で宣伝に力を入れた。コロナ禍中も、若者に人気のTikTokでマジックを配信し、3カ月で3500万回再生の経験がある。「マジックの知識と仲間で馬力が数倍になりました。私は、自分で新しいマジックを作ることを目標としていたのですが、昨年はそれも叶いました。設計図を一から書いて、イリュージョンの機材を作ったんです。自分は天才だなって満足する時もあれば、社員の2人仕事の速さに大きな刺激を受ける時もあります」と、茶目っ気たっぷりに笑う。
そんなPiaceさんは、海外公演も達成した。「日本とモンゴルの国交樹立50周年イベントに招待され、現地のステージでマジックショーをしました。モンゴルではマジックという概念がないので、みなさんとっても驚いてくれた」という。モンゴル語の挨拶などを勉強して臨んだイベントに、来場者数は1万人を超えた。5分ほどのショーを楽しんでできたとか。「日本を背負った大きな仕事だったけれど、今まで様々な場数も踏んできました。6日間の滞在中、観光でゲルも訪れたし、夜に見上げた星空のことは忘れません」と、Piaceさんは感慨深げだ。その場数の中に、TV出演も含まれる。今までも、『水曜日のダウンタウン』や『全力!脱力タイムズ』に出演歴があったPiaceさん。近年では、成功を諦めずに頑張っている職業の人に密着するドキュメンタリー『ギリギリのギリ(フジテレビ)』や教育テレビ『すイエんサー(NHK)』に出演。私生活や独自のマジックを披露しながら多くの活躍を続けている。
さらに、昨年夏の活動の目玉はイリュージョンショーだった。ホテルサンハトヤのショーを依頼され、連続20日40公演を見事達成。「刀を大きく振ったり、飛び跳ねたりと激しい動きが伴います。毎日、麺におにぎり、丼と大量の夕飯を食べていたにも関わらず、全公演を終えたら体重が6キロ減っていた」というから驚きとともに、大成功を収めたのだった。
欠かせない仲間との絆
昨年11月、Piaceさんは鎌ヶ谷市きらりホールで初めての自主公演を開催した。観客は500人以上。ここで、世界記録となるマジック16連発に加えて、設計図から考えたオリジナルのイリュージョンも披露した。箱の中でさらに袋に入ったPiaceさんと、箱の上に立っている女の子が瞬時に入れ替わるマジック。しかも箱は透明で中が見えることが、余計に観客の好奇心をくすぐる仕掛け。「なにより、ショーに出演してくれている仲間に感謝しています。実は、昨年初め、練習中に箱の開閉のタイミングが悪くて、アシスタントの子が数針縫うけがをしました。怖くなってもおかしくないのに、翌日には足を引きずって練習に来た姿を見て、彼女の根性に驚かされたことも。彼らをとても信頼しています」と、Piaceさんの自信が窺えた。アシスタントのsho-taさんやあいりさん、純香さんも「意見を言いやすい環境を作ってくれている。長期間公演に参加することで、人前に立つ責任を改めて学びました」、「こんな人になりたいと思える先輩です。人と協力してショーを作っていく大変さや楽しさを知り、周りへの感謝の気持ちが増えた」と口々に話す。
会社は『新しいコトをする』をモットーに邁進中。社員と共に、マジックの面白アプリの開発をしたり、更なるイリュージョンの開発に力を入れたりしている。「資金に余裕が出た段階で、色々な方に還元していきたいと考えています。例えば、児童養護施設や介護施設などでボランティアのマジックショーをして回るのも夢です」と話す、Piaceさん。2日21時から放映のテレビ初出し神業スペシャル(BSフジ)にも出演予定。今年もまた、更なる飛躍の年になるに違いない。
問合せ: Piaceさん
mail:piace@wink-magic.com