宝物は3台のスクーターとオカメインコのピコちゃん
- 2014/1/10
- 外房版
宝物は3台のスクーターとオカメインコのピコちゃん
8年前、埼玉県から勝浦市に移住してきた杉本はるみさん(51)。「海が大好きなのに海なし県に住んでいたので、とにかく海を身近に感じる所で暮らしたかった。イラストレーターの仕事をしているので、どんな場所でもやっていけると考え、勝浦に家を購入しました」と、笑顔で話す。
未だ、彼女にとって房総の海は魅力的で「海を見ては、あぁ、ここに引っ越してきてよかったと思うんですよ。埼玉にいる頃は、海はお金と時間をかけて来る場所だった。それが今は自分のテリトリーの中に海がある」と言い、特にお気に入りの場所は興津海岸。「都会のカフェで飲むどんなコーヒーよりも、興津の海を眺めながら飲むコーヒーは缶だって美味しい!」。昼は庭で土いじりをしたり、夜は仕事をして、「最高に星がキレイに見える。流星群もしっかり、いっぱい見ました」と、時に星空を眺める、勝浦の豊かな自然を満喫する日々。
そんな杉本さん、なんと50ccスクーター3台を所有している。「大好きな海の色」マリンブルーに塗り替えたり「勝浦カラー」のスクーター。車を持たない彼女の大切な足だ。「自転車以上、車未満の風を感じて走る楽しい乗り物。なくてはならない宝物、1日300キロ以上走ったこともあるんですよ」と愛しそうに3台を見つめる。
また、海に加え杉本さんが魅了されているのは里山の緑。以前、住んでいた場所は落葉樹が多く、冬でも緑が見られる山に和むそう。「本当に、毎日やりたいこと、行きたい所がたくさんあって、アッという間に1日が、1年が過ぎていく。こちらで暮らして数年は、房総を楽しむ側でした。でも、今は多くの人に勝浦を房総を楽しんでもらいたいと思うようになりました。勝浦の自然の豊かさなどについて、私が感じたことをまとめた小さな絵本を自費出版してみたい!」
いきいきと語る杉本さん。新聞や学習雑誌の仕事をしていたこともあるが、最近は勝浦市市野川の生産者や勝浦市、地域おこし協力隊の皆さんとの協同開発商品『イチノ米』のパッケージデザインの仕事に携わった。とことん明るく人懐こい彼女は、勝浦市に来て図書館や公民館でのアルバイトをしたこともあり、「新しい知り合いや友人も増えました。これからも楽しく情報交換したり、コミュニケーションをとっていきたい!」地元に溶け込もうと心がけている。
杉本さんと共に暮らすオカメインコのピコちゃん(2歳)も、彼女の宝物。ちなみに、その前に暮らしていたオカメインコは33年生きた「ギネス級」だとか。