楽しく歩いて大多喜の魅力を再発見

 11月17日、大多喜町老川地区で大多喜町役場健康福祉課主催の『おおたきウオーク』が行われた。健康増進と、素敵な散歩道があることを地域の住民に知ってもらいたいという趣旨のもと、26名の参加者は基幹集落センター周辺4、5キロのコースを約1時間かけて歩いた。紅葉にはまだ早かったが、当日は暖かく穏やかな天候で絶好のウオーキング日和だった。参加者たちは楽しくおしゃべりをしたり景色を見たり、それぞれのペースでウオーキングを楽しんだ。
 ラジオ体操とストレッチを行ったあと、同センターを出発。民家や畑脇の長閑な道を通り、小田代から葛藤に向かう旧道を進んだ。カーブの多いアスファルトの道だったが車の通行も少なく、安心して歩くことができた。空気の澄んだ山間の道を通り、葛藤トンネルと小田代トンネルを抜け、老川十字路の交差点を右折、465号沿いの歩道へ。トンネル内では「あーっ」と童心に帰ったように声を響かせてはしゃぐ参加者の姿も見られた。秋晴れの青空に、遠くに見える山の緑がくっきりと映えていた。
 朱塗りの老川橋を渡ったら、麻綿原天拝園へと続く坂を上ってひと休憩。汗ばんできていたので、両脇の高い樹々が作る木陰が心地よかった。見上げると柿の木があり、「渋柿だろうね。干し柿にするとおいしいよね」と会話もはずむ。緑の中にわずかに見られる紅葉も、また趣がある。同じ道を引き返して帰途へ。養老川に架かった奥養老橋からは、そびえ立つ渓谷と、ちらほらと紅葉の混じった秋の景色を見ることができた。
 同センターに戻ると、食生活改善推進員による、減塩を意識した「鮭と大根の和風スープ」が振る舞われた。「運動後は栄養の吸収がとてもいい。カルシウムをしっかり取って骨粗鬆症を予防しましょうね。お好みで山椒をふりかけると抑えた塩分をカバーできますよ」と同推進員の女性。「胃に優しい味。おいしいです」と参加者は笑顔を浮かべた。
 参加者の中には、普段から筋トレに励んでいるという、ピンと伸びた背筋が美しい79歳の女性も。「健康のために、時々イベントに参加して歩いています。たまに歩くだけでも身体の調子が違う。気持ちよかった」とまた別の女性。整理体操後、イベントは終了したが、数人の参加者は弁当を持参しており「午後もウオーキングを楽しみます」と笑った。

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