手描き金魚の世界

 陶器の中を鮮やかな緋色の金魚が泳いでいる。その立体感と躍動感は、何層もの樹脂に描かれているから表現できるもの。「金魚の数だけ樹脂を流しているのよ」と話すのは、千葉市緑区在住の廖彩合さん。
 今年3月に長生郡一宮町にあるアートサロン茶房けいで開催された彼女の個展では、陶器や油彩画、水墨画を出品した。中でも一際目を引いたのが、陶器に手描きされた金魚の作品。水を張ったものもある。廖さんは
「風水の金魚シリーズです。風水では金魚は金運の象徴。そして水は風水のパワー。お金を呼ぶと昔から言い伝えられています」と満面の笑顔をみせる。
 台湾出身の廖さんは結婚を機に、千葉県に来て20年。10年前、通った陶芸教室で作品に金魚を描いたところ、講師に褒められ、以来、金魚を描き続けている。次回の作品展は4月24日(金)から5月6日(水)(11~19時、休)まで、千葉市緑区あすみが丘のカフェ&ギャラリーNAJA(土気高校正門前 TEL043・205・8817)で開催。
 様々な陶器の中で、まるで生きているかのように泳ぐ金魚。是非、ご覧になってみては。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  市原市は市制施行60周年を記念し、『エンジン01(ゼロワン)in市原』を2024年1月26日(金)~28日(日)に開催する。先月8月25日…
  2.  マザー牧場(富津市)では、ひと足早く秋先取りの絶景が登場。まきばエリア 『花の大斜面・東』にて、 2年目となる『コキア』が9月上旬より紅葉…
  3.  心ない行動や言葉が、人を追い詰め事件になるケースも多い昨今。この本『慈雨』の筆者・大木太枝(たえ)さんも、20数年前、愛する家族が他人の中…
  4.  9月30日(土)・10月1日(日)の2日間、上総更級公園や上総大路などで、『上総いちはら国府祭り』が4年ぶりに開催される(主催:上総いちは…
  5.  絵本作家の五味太郎さんが書いた本に『じょうぶな頭とかしこい体になるために』という本があります。「何をしたいか自分でもよくわからないんだ」と…
  6.  今回から前後編で、世界に名を轟かせた黒澤明監督に関するお話です。黒澤明:1910年(明治43年)3月23日生~1998年(平成10年)9月…
  7.  牛久石名坂1号墳跡は、市原市のほぼ中央に位置し、国道が縦横に走る養老川中域の標高37メートルの河岸段丘上にあります。周囲には大小の古墳が9…
  8.  8月21日から23日の3日間、野田市にある江崎グリコ株式会社の工場見学施設『グリコピアCHIBA』にて、小学生とその家族を対象としたワーク…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  9月30日(土)・10月1日(日)の2日間、上総更級公園や上総大路などで、『上総いちはら国府祭り』が4年ぶりに開催される(主催:上総いちは…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る