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こでまりの夢
- 2016/12/9
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~魚を与えることより魚を釣ることを教える~
子どもに問題が起こった時、「どうアドバイスしてあげたらいいでしょうか?」と親御さんから相談を受けることがあります。失敗させないようにしようとするあまり、「アドバイスをしなければ…」と考えてしまうようです。でも私は、子どものうちに小さな失敗や問題を乗り越える経験をたくさんした方がいい、と思っています。教えてもらうことよりも、失敗や経験から学ぶ方が遥に勉強になるからです。できないことや失敗した経験があるから、今度はうまくやろうと考えるのだと思います。
子ども自身で考え行動することは、チャンスだと捉えたらいかがでしょうか。大人になって社会に出たら、わからないことをわざわざ教えてくれる人なんてどこにもいません。自分から学びとっていく力を身につけさせた方が、その子のためではないかと思うのです。『魚を与えることより、魚を釣ることを教える』といいますが、答えをあげるよりも、自分で考えて答えを導き出す方が、たくましく育つのではないかと思います。自分で出した答えなら納得して行動できますね。
子どもに口出ししたくなるのをグッとこらえて、少しくらいの失敗は大目に見てあげましょう。そして、どうしてもわからなくなった時には、いつでも大人に相談できるようにしておくことが大切ですね。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園理事長。エッセイスト。
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連絡先 TEL.0475-53-3509