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こでまりの夢
- 2017/8/18
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~つくる~
皆さんは、「つくる」という言葉をきいて、どんな漢字を思い浮かべますか?つくるには、「作る」「造る」「創る」という3つがあります。作るは「作業」のこと。「プラモデルを作る」など。材料が用意されていて、作り方も指示されている。つくるものの完成形もわかっています。造るは「造形」のこと。「粘土で造る」など。材料が用意されていて、作り方は自由。つくるものは自分で考えなければなりません。創るは「創造」のこと。「文化を創る」など。材料もつくり方も、つくるものも与えられていません。その全てを自分で生み出したり、もってきたりして創っていく必要があります。
子どもの創造性を育てる過程では、この3つのつくる体験が、とても大切です。しかし、大人は完成度が高く整っている作品を子どもに求めてしまうところがあります。
夏休みの工作の中には明らかに大人の手が加えられた見栄えのする作品もありますが、もっと自由に創造する体験をさせてあげてもいいのではないかと思います。子どもは、考えたものを形にしていく過程で、失敗したり、工夫したりしながら完成させていきますが、この体験が将来の訓練になるのです。子どもの頃のつくる“体験が、将来、仕事を持つようになってからの「仕事の取り組み方」にも繋がっていくのだと思います。
夏休みになりました。子どもと「つくる」楽しさを味わってみてくださいね。
中嶋 悦子(なかしま えつこ)
1965年生まれ。宮崎県出身。二男二女の母。大網白里市在住。エンカレッジ・ステーション(株)代表取締役社長。NPO法人民間児童館おおきなかぶ理事長。ありんこ親子保育園理事長。エッセイスト。
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