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人生、自分の気持ちに正直に【東金市】
- 2019/10/4
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- 東金市
東金市在住の関谷美穂さんが描くパステルアートは柔らかい色遣い、そして可愛らしいクジラやお月さま、花などの絵で感じられる『癒し』が特徴だ。「私は、どの絵にも丸を入れるのが好きなんです。丸の魔法って呼んでいるんですが、それだけで可愛くなるんです」と、明るい笑顔を見せる。
日本パステルアート協会認定の正インストラクターの資格をもつ関谷さんが、パステルアートを始めたのは5年ほど前のこと。短大卒業後はずっと保育士として東金市内で働いていたが、「当時、仕事以外の趣味が欲しかったんです。小さい頃から絵を描くことが好きで、水彩画とか習いたいなって漠然と思っていて。同じ保育所の先輩や友達と数回、パステルアートの体験に行ったことがきっかけだった」と話す。初めて体験教室に行った帰り道、その楽しさを忘れられずに百円均一で即刻、材料を購入。自宅に帰ってから、体験でやったことを思い出しながら絵を描いたという。「それからは何度も教室に通い、準インストラクターと正インストラクターの資格をとりました。職場の受け持ちのクラスに絵を飾っていると、周囲が可愛いと褒めてくれるのが嬉しかったです」と、振り返る。
もっと描きたい。もっと精力的に活動してみたい。そう思うものの、保育士との両立ではかなり時間が限られた。「やりがいはあったけど、自宅に持ち帰る仕事も多くて。専念したくて、思い切って退職したのが2年前」のこと。実家近くのアパートを借りて教室を開き、東金市内のカフェ『Ant』で毎月一度ワークショップを行っていて、最近ではリピーターも増えているという。
パステルクレヨンを茶漉しで粉末にして、指で紙に色を塗る。余分な粉は筆で払い、何度も繰り返し色を重ねて完成させる。少しはみ出してしまっても消しゴムでけせるので問題ない。「慣れれば1つの作品を1時間半ほどで作れます。ワークショップだと小さい紙で15分ほど。お子さんたちが楽しんでくれますね」というが、絵は関谷さんが作成した型を使う場合だけでなく、自身の想像で描くのもOK。「教室では、一度目は体験したくて来るけれど、二回目は息抜きのリラックスタイムとして来てくれますね。お喋りしながら、友達のような感覚になれます」と、充実感が窺えた。保育士としての経験が、子どもの対応や人に物事を教えることにも役立っている。「今は、来年のカレンダーを制作中です。これからは、教室以外にも公民館での講座とか挑戦できたら」と、抱負を語る関谷さん。
教室やワークショップ、作品について詳細は問合せを。なお、依頼出張やイベント出店など随時受付中。
問合せ:関谷さん
http://sfren.crayonsite.com