人生、自分の気持ちに正直に【東金市】

 東金市在住の関谷美穂さんが描くパステルアートは柔らかい色遣い、そして可愛らしいクジラやお月さま、花などの絵で感じられる『癒し』が特徴だ。「私は、どの絵にも丸を入れるのが好きなんです。丸の魔法って呼んでいるんですが、それだけで可愛くなるんです」と、明るい笑顔を見せる。
 日本パステルアート協会認定の正インストラクターの資格をもつ関谷さんが、パステルアートを始めたのは5年ほど前のこと。短大卒業後はずっと保育士として東金市内で働いていたが、「当時、仕事以外の趣味が欲しかったんです。小さい頃から絵を描くことが好きで、水彩画とか習いたいなって漠然と思っていて。同じ保育所の先輩や友達と数回、パステルアートの体験に行ったことがきっかけだった」と話す。初めて体験教室に行った帰り道、その楽しさを忘れられずに百円均一で即刻、材料を購入。自宅に帰ってから、体験でやったことを思い出しながら絵を描いたという。「それからは何度も教室に通い、準インストラクターと正インストラクターの資格をとりました。職場の受け持ちのクラスに絵を飾っていると、周囲が可愛いと褒めてくれるのが嬉しかったです」と、振り返る。
 もっと描きたい。もっと精力的に活動してみたい。そう思うものの、保育士との両立ではかなり時間が限られた。「やりがいはあったけど、自宅に持ち帰る仕事も多くて。専念したくて、思い切って退職したのが2年前」のこと。実家近くのアパートを借りて教室を開き、東金市内のカフェ『Ant』で毎月一度ワークショップを行っていて、最近ではリピーターも増えているという。
 パステルクレヨンを茶漉しで粉末にして、指で紙に色を塗る。余分な粉は筆で払い、何度も繰り返し色を重ねて完成させる。少しはみ出してしまっても消しゴムでけせるので問題ない。「慣れれば1つの作品を1時間半ほどで作れます。ワークショップだと小さい紙で15分ほど。お子さんたちが楽しんでくれますね」というが、絵は関谷さんが作成した型を使う場合だけでなく、自身の想像で描くのもOK。「教室では、一度目は体験したくて来るけれど、二回目は息抜きのリラックスタイムとして来てくれますね。お喋りしながら、友達のような感覚になれます」と、充実感が窺えた。保育士としての経験が、子どもの対応や人に物事を教えることにも役立っている。「今は、来年のカレンダーを制作中です。これからは、教室以外にも公民館での講座とか挑戦できたら」と、抱負を語る関谷さん。
 教室やワークショップ、作品について詳細は問合せを。なお、依頼出張やイベント出店など随時受付中。   
問合せ:関谷さん
http://sfren.crayonsite.com

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る