大多喜特産のタケノコを全国ブランドに!大多喜食品工房【大多喜町】

 つぶらな黒い眼が愛くるしい『ウリ坊まん』。大多喜町特産のタケノコと、同じく町内で獲れるイノシシの肉が具材の肉まんだ。

千葉社長(右)と、関東エリアマネージャー・倉持さん

開発した『大多喜食品工房』の社長・千葉貞郎(さだお)さんは、同町・飯島勝美町長から特使に任命され、町おこしに携わっている。千葉さんは大手化学メーカーの役員を退任後、都内で会社を経営。大多喜町と仕事上の縁があり、地元のタケノコを活かそうと、同社を平成25年2月に創業した。
「西の京都、東の大多喜と言えるほど、大多喜のタケノコはえぐみがなく、やわらかで良質です。これを多くの方に通年で味わっていただけるよう、様々な商品化に挑みました」と、千葉さん。「高齢化するタケノコ農家を、今後とも継続させていく力になりたい」との思いもあった。町内の2か所の加工所でタケノコを水煮にし、給食センターへ納めるなど小売り・卸から始まり、『たけのこ肉まん』を商品化した。

ウリ坊まんウリ姫まんセット

 町長の依頼を受けて新たな商品を考えるにあたって、タケノコと並び、町内に解体場もあるイノシシの肉を活用すべく生まれたのが、『ウリ坊まん』だ。イノシシ肉のやや味に癖のあるイメージを払拭する狙いもある。千葉さんは『日本ジビエサミット』にも足を運び、全国のジビエ料理の動向などの研究を重ねた。イノシシの子どものウリ坊を模したデザインは、かわいらしさにこだわって作られた。目や鼻をつけるのはすべて手作業で、よく見るとそれぞれの表情が微妙に違う。猪年の平成31年1月、上野動物園の催しで販売した折には、1500個ほどが1日で売り切れた。その後、同社は上野動物園と共同開発で「パンダまん」を製作し、これも売れ行きは好調。もちろん、大多喜産のタケノコ入りだ。

パンダまん

 商品はほかにもレトルトの『大多喜カリー』『筍ごはんの素』など豊富な品揃え。大多喜駅前の『観光本陣』、『道の駅たけゆらの郷おおたき』で購入できる。『ウリ坊まん』は、夏期は『観光本陣』のみで土産用冷凍パックを販売。希望すれば店頭で蒸かしたものが食べられる(1個税込200円)。ペアでピンク色のあんまん『ウリ姫まん』とのセット商品もある。大多喜の旬の食材が家庭で手軽に味わえる商品の数々、1度お試しになってはいかがだろう。

●問合せ:大多喜食品工房 倉持さん Tel.090-8680-8041
 HP:http://www.otaki-takenoko.com
●問合せ:大多喜町観光本陣 Tel.0470-80-1146

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