初心者も経験者も 仲間と気軽に楽しく合奏を ~茂原シニアアンサンブル~【茂原市】

 今年8月1日、スタートしたばかりの『茂原シニアアンサンブル(以下、茂原SE)』。茂原市ほのおか館(本納公民館)にて、毎週土曜日に練習を行っている。メンバーは50~80代で18名。横林歩さんの明るくユーモアを交えた指導で、笑顔の絶えない練習はじつに楽しそうだ。

長生地域にシニアアンサンブルを

 楽団発足のきっかけは、昨年、シニアアンサンブル千葉県連盟の10周年記念誌を制作したことだった。県連盟には千葉、市原、君津、東金、成田、市川など、12楽団が所属。しかし、長生地域にはまだ設立されていない、という話になった。「茂原市は古くから栄えた都市です。アマチュアオーケストラの茂原交響楽団も長年活動しており、音楽活動が盛ん。ここに是非SEを作りたいと決心しました。まず地元の立上げ協力者を募る記事をシティライフに載せることからスタートしました」と話すのは、県連盟理事長で『市原シニアアンサンブルこすもす』代表の松永恒文さん。「新型コロナウイルスがなければ、5月にはスタート予定でした。半年もかからず設立の目処がついたのは、横林先生のおかげ。SEは楽団によってメンバーの経験値も楽器編成もまったく違うので、それに合わせて指導する指揮者はかなり大変。相応しい指導者はなかなか見つからないんです」

横林さん(前列中央)、松永さん(前列右から4番目)、岡さん(前列左から4番目)

 横林さんは東京藝術大学のピアノ専攻。中学・高校での音楽教諭となり、オーケストラ・吹奏楽・合唱の各部活指導をしてきた。2018年に『千葉シニアアンサンブルそれいゆ』の指導に就き、それが茂原との縁になったという。「部活を通し歌も合奏も指揮してきました。ピアノ専門の私が、他の楽器の皆さんに音楽の表現を伝えるためには歌うことが最適。それまで声楽は基礎程度だったので、あらためて学び直しました。SEでは馴染みのある童謡や歌謡曲、映画の主題歌などを演奏します。クラシック以外の曲を編曲する上で、部活動や千葉SEでの経験が活きています」と横林さん。
 茂原SEの代表で茂原交響楽団のヴァイオリン奏者でもある岡潔子さんは「先生の指導はとても分かりやすくて楽しいと、メンバー皆に好評です。大きな声にハッキリした言葉で聞き取りやすく、声楽の歌声でメロディもリズムも解説してくれるので、初心者の方にもイメージしやすいのだと思います」とのこと。設立メンバーには近隣の東金シニアアンサンブル代表・安斎孝さんも参加、準備段階から協力してくれているという。やがて入団希望者も集まり、県連所属では13番目の楽団として、この夏、無事に定例練習が始まった。

目標は来年の演奏会

 現在の茂原SEはバイオリン、ビオラ、マンドリン、ギター、ベース、フルート、サックス、ピアノ、ドラムスの編成。今月の練習曲は『河は呼んでいる』『遠くへ行きたい』『コンドルは飛んでいく』『一晩中踊れたら』『月の沙漠』の5曲。さらに和声を使ったハーモニー練習や、バッハの讃美歌をアレンジした練習曲を取り入れて基礎練習をしている。「まだスタートしたばかりなので、合奏に慣れることを目指し、楽曲を絞って集中的に学んでいます。今後はジャンルを問わずレパートリーを増やしていきたい。選曲基準は団員が演奏したい曲、同世代の方が聞きたい曲です。どのSEの楽団でもタンゴやラテンは人気がありますね」と松永さん。
 取材した日は難しい曲から簡単な曲へ、1曲を通しつつ部分的に少しずつ練習。「聞き覚えのある曲だとリズムが流されやすくなるので、しっかり楽譜通りに」「メロディはフレーズを意識して。ザクザクと刻むように演奏してはダメですよ」「曲の盛り上がりに向かって気持ちも持っていきましょう」と、横林さんが注意する。「演奏のポイントを解説してもらいながらの練習は、それぞれ曲の印象が全く違うので、飽きずに色々楽しめます」「初心者だと難しい部分もあるので、できないときは弾いてるフリをしてみたり。それも気軽に参加できるSEの魅力ですね」とメンバー。岡さんも「私はずっとクラシックを演奏してきたので、違うジャンルの音楽を弾くのは凄く楽しいです」と話す。
 今後の目標は、来年開催希望のオープニングコンサート。「今はまだ演奏会はできないのですが、この期間に一生懸命に練習して発表会に備えます。公共施設での演奏や、介護施設訪問演奏などの地域活動も始めたい」と松永さん。全国組織の『NPO法人全日本シニアアンサンブル連盟』が開催する全国大会でも演奏できるという。「1楽団15分位ですが、立派な大ホールでの演奏も体験できます。楽団によって人数や楽器編成が違うので、同じ曲でも印象ががらりと変わる。様々な音色が楽しめるのもSEならではですね」
 引き続きメンバーは募集中。持参する楽器は問わず。特に参加して欲しいのはクラリネットとチェロ、キーボード。市原SEも東金SEも同じくメンバー募集中、ぜひ問合せを。

●茂原シニアアンサンブル
毎週(土)13~16時 茂原市ほのおか館 原則50歳以上 月会費3000円、入会金1500円
問合せ:松永さん TEL.090・8477・7747

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  房総丘陵の豊かな自然に恵まれた長生郡長南町。深い緑に抱かれて、季節の花々も美しい。『野見金公園』と『熊野の清水公園』は、町民が丹精込めた手…
  2.  市原を中心とした房総の地域史を調査・研究している「房総古代道研究会」は、このたび調査報告書『市原市の六十六部廻国供養塔』と会誌『房総古代道…
  3.  ツルナは、海辺の砂地に生える海浜植物。花は黄色、葉は肉厚で三角からひし形のような形です。表面は細かい粒状突起に被われているので、ざらつき白…
  4. 「書は人の生き方に通じます。山があり谷があり、ピークはどこ、四季の移ろいは、といつも言うんです」と穏やかな笑顔で語るのは、かな書道講師の野…
  5.  市原市君塚にある『和み処 白金茶寮』では、今年3月から、市内の幼稚園などにみたらし団子を無償で提供する『子供の未来応援プロジェクト』を行っ…
  6.  上総国分寺は市原市国分寺台地区、市原市役所近く。市役所から見ると道路を挟んだ市民会館の裏手になります。今から1250年ほど前に建立され、現…
  7.  大多喜町で工房・阿弥陀窯(あみだよう)代表の陶芸家として活動している井口峰幸(たかゆき)さん(65)。今年1月、自身が長年研究し続けてきた…
  8. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 2021年6月16日市原市より新型コロナワクチン接種に係る64歳以下の方への接種券の発送及び65歳以上の方の予約枠の追加についての情報が公開…

おすすめ商品

  1. SG-507 ユネスコ世界遺産 フィルム 名入れカレンダー

    世界の自然や遺跡を厳選 – 豪華版・ユネスコ世界遺産シリーズ 1-2月/マチュ・ピチュの歴史保護区…
  2. TD-288 卓上L・大吉招福ごよみ・金運 名入れカレンダー

    金運の黄色と金箔「金運上昇八卦鏡」のW効果!驚異の金運力!金運上昇八卦鏡。 風水で八卦鏡とは、邪悪…
  3. SG-951 卓上 デスクスタンド文字(SB-324)名入れカレンダー

    【人気商品】卓上名入れカレンダーの超ヒット商品! 高級感が漂うシンプルデザイン。重量感のある厚紙を…
  4. SB-103 金澤翔子作品集 名入れカレンダー

    気鋭の書家、金澤翔子さんによる書下ろし作品集。 先天性の障がいを持って生まれた少女が書と出会い、才…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る