プラスチックのゴミ問題が深刻になって来ています。生産が簡単、ある程度の耐久性がある事などから、年間約800万トンも生産され、どこを見ても使われていない商品はありません。河川などに流れ出たゴミは海に到達し、数百年もの間、分解されずに残ると言われています。
 5ミリ以下に小さくなった物はマイクロプラスチックと呼ばれ、誤飲によって魚の体内に蓄積し、植物連鎖によって私達の体の中に入ってきます。最近の研究では、PETボトルからもプラスチックの粒子が溶け出し、人体に影響を与えていることが分かってきました。世界的にはプラスチックを使わないようにする動きが活発に、もしくは自然分解できる物に代わりつつありますが、残念ながら日本では未だその動きはほとんどないどころか、益々プラスチック製品や包装に拍車がかかっています。このまま行くと2050年ごろには、海洋に沈んだプラスチックの総量が魚の総量を超えるという予測を立てている研究もあるようです。
 そこで今回は自分の職業でもある歯科の分野で何か出来ることはないか?を考えてみました。歯磨き粉、歯ブラシその他、店頭に並んでいる商品は100%がプラスチック製品です。しかも歯磨き粉には沢山の種類の添加物が含まれ、口の粘膜は皮膚よりもそれらを簡単に吸収してしまいます。プラスチックの消費を最小限に抑え、自然の材料で安心安全な歯磨き粉を作ってみましょう!
歯ブラシも竹製品がネットショッピングで簡単に手に入ります。

 

・材料:①ホワイトカオリン(天然に産出する含水ケイ酸アルミニウム) 大さじ2 ②植物グリセリン小さじ1 ③ミントのアロマオイル3滴ほどからお好みで ④ガラス容器(金属製は錆びる恐れがあります)
・作り方:小さな容器で①~③を混ぜてペースト状にし、④の容器に保存しておきます。

 

長谷川良二。長柄町在住。ハーブコーディネーター、ガーデニングコーディネーター、歯科医師。市原を中心に公民館でのハーブの指導などをしながら自然栽培で野菜を育て、養鶏、養蜂にもトライ中。

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