陶芸家小原由紀子絵画展~睦沢町立歴史民俗資料館~【睦沢町】

『陶芸家小原由紀子絵画展』が睦沢町立歴史民俗資料館にて11/6(日)まで開催されている。小原(おはら)由紀子さんは1944年生まれ。武蔵野美術大学で油絵を学び、1987年に母の故郷である睦沢町に窯を開いた。1992年からは同じく陶芸家の齊藤登男(のぶお)さんと共同で夢楽工房を構え、作陶を続けている。同展では、小原さんが作陶の傍ら描きためた絵の中から、猫が登場する作品を15点展示している。描かれているのは、睦沢で生活を共にしてきた猫たち。小原さんの陶芸作品には猫をモチーフとしたものも多く、「猫は空気のような存在。自然体で接することが出来る相手」と語る。

「来場された方が『猫あるあるですね』と、微笑んでご覧になっています」と話すのは、同館学芸員の山口文さん。例えば、『猫と日常・踏んでも知らん顔』では、パートナーの齊藤さんが一心に作陶をするそばで、作成中の皿には猫の足跡が。猫は悪びれる風もなく知らん顔を決め込む。『春うらら』では、淡い春色の光の中でのんびりと横になる猫の親子。でも母猫の片目はしっかり開けられている。「小原先生の観察眼の鋭さと、穏やかで人を包み込むような人柄が絵に滲み出ています。印刷では表しきれない淡い色彩や、小原先生がみつめる猫との日常を是非会場でご覧ください」。

 高校生以下の来場者には、齊藤さんが撮影した小動物と陶器の写真のポストカードをプレゼント。入場は無料。開館:9時~16時半、休館日:月曜日・年末年始。併せて、特別展『源平争乱を生きた上総広常の時代と伝説』を2023年1/8(日)まで開催中。

問合せ:睦沢町立歴史民俗資料館
Tel.0475・44・0290

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