全日本児童発明くふう展で最高位の恩賜記念賞を受賞

全日本児童発明くふう展で最高位の恩賜記念賞を受賞
ちはら台南中1年 大屋 美結さん

 夏休みの宿題で一番頭を悩ませるのは自由研究、子どもの頃そう感じていた人も多いのではないだろうか。だが、興味の湧いたことを『自由』に『研究』して結果に繋がれば、子どもの夢が大きく膨らむとてもいい機会である。ちはら台南中学校1年生の大屋美結さん(13)の、昨年6年生時の夏休みに作成した作品『ガウスでGO!手回し協力かたむき迷路』が第71回全日本学生児童発明くふう展で恩賜記念賞を受賞した。各都道府県の発明協会の推薦で全国から777点の推薦があった中での受賞に「ただただ驚いた。先生や友達が一緒に喜んでくれたのでとても嬉しかった」と美結さんは話す。
 同作品は、磁石の力を利用したガウス加速器を用いて迷路の入り口まで鉄球が一気に進むように工夫されている。また、手回し発電機でモーターの回転をコントロールして、迷路盤の下にあるタイヤの高さを調節して傾かせるのも醍醐味。「動力にエコエネルギーを使用し、2人で楽しく協力して高得点を目指せるゲームを作りたかった。完成するまで夏休みの間中、試行錯誤。小3の時から自由研究で工作を作っていて、この作品が一番うまくできたけれどその分大変だった。特に鉄球が滑らかに進むように傾く角度やカーブの丸みなど、微調整にかなり時間がかかった。原因が分からない時はパソコンで調べたり、お父さんに聞いてみたりした」と美結さん。
 大きな瞳が、意志の強さを表すようにまっすぐと前を見る。美結さんが自らの性格を「好きなものに熱中すると止まらない」と言うと、母親の真紀さんも大きく頷き、「読書が大好きで何時間でも集中している。小1の時に科学教室に連れて行ってみたらとても興味をもってくれた。元々理科が好きなのだと思う。自由研究含めてやりたいことをやらせてあげたい。工作は1カ月間1部屋丸々材料を広げっぱなしになるが構わない。やり遂げてくれるのがなにより嬉しい」と続けた。やり遂げた結果が受賞に繋がったのは確かだが、美結さんは「成功率が徐々に上がってはいったが、なかなかうまくいかず夏休み中に出来るのか焦ってもいた。でも工作にかける自由な環境を作ってくれたので頑張ろう、と思っていた」と言う。その想いは作品の技術だけでなく、「夏と言えば海。海岸をイメージして色を塗り、魚のシールを貼った」というデザインの配慮にも表れている。
「学校の授業では理科の実験が好き。苦手なのは体育だけど、卓球部なので運動も頑張りたいな。将来の夢は考え中、でもみんなが喜んでくれるものを作っていきたい」と、最後に美結さんは賞状を手に穏やかに笑った。挫折しかけても諦めないという、歳を取るたびに忘れていってしまうことを教えてもらった気がした。

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