『きもの』を楽しむきっかけづくりに

一蔵アリオ市原店 店長 中沢淳一さん

 アリオ市原店1階にある『一蔵&いち瑠』。新作振袖から有名産地の反物や帯まで、充実した品揃えが好評だ。商品展示をしている広いフロアの奥には和室がいくつもあり、試着やきもの着方教室が行われている。店長を務める中沢淳一さん(32)は「多くの方に、少しでも日本文化の『きもの』と触れる機会を増やしたい」と言う。
 中沢さんは長野県出身。きものは子どもの頃から身近だった。「母もきものをよく着ていましたし、きもの好きな人の多い地域でした」。大学卒業後、一蔵に入社。生活のなかで身近だったとはいえ、きものに関しての知識はほとんどなかった。「接客していて、通のお客様に教えていただくことも多かったですね」。営業で全国をまわり、千葉でも数多く展示会を行った。「きもの好きな方が多く、人情があって。もし店をやるなら房総で、と思いました」。
 この仕事の一番の魅力は「喜んでくださるお客様と長いおつきあいができる」ことだという。「特売の足袋からスタートして、5年・10年と続く方や、御家族で来店される方。後でお召しになったお写真を持ってこられる方もいらっしゃいます。販売時だけでなく、仕立て上がりをお持ちしたときも喜んでいただける。営業職として非常にやりがいがあります」。
 さらに中沢さんは、きものは長く着続けるものだからと、メンテナンスを重要に考え、きものアフターケア診断士の資格も持つ。簡単な汚れなどは店頭で処理でき、預かる場合もその場でおおよその料金が提示できる。お手入れ見積もりはもちろん無料。「親子で受け継いだきものは、染め直したりサイズを直したりして、また蘇らせることができます。そのお手伝いができれば」。
 店内で行う着方教室も、襦袢から一式用意されるシステム。手ぶらで受講できて安心と、大好評だ。それも「きものを持っていなくてもきものを着たいと思っていらっしゃる方が多いため」と中沢さんは言う。半衿付け講座や半巾帯講座なども定期的にワンコイン500円で開催。一蔵の全国ネットワークを生かし、産地や工房とのコラボ企画も店で行う。
「きものに対する敷居をできるだけ低くして、見るだけでも気軽にできるような店づくりに努めたい。きもの好きな方のためのコミュニティの場にもしたい」。次回の着方教室は4月からスタート、全10回、1回500円。体験の日程やお手入れの相談など、ぜひお問合せを。10~21時、年中無休。

フリーダイヤル 0120・993・811

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 『長南ビブリオカフェ』は毎月最終土曜日に、参加者が紹介したい本を持ち寄る書評合戦・ビブリオバトルを開催している。『長南ビブリオカフェ実行委…
  2. 「茂原七夕まつり」に合わせ、「第4回茂原七夕まつりスリッパ飛ばし選手権」が開催されます。  子どもの頃、「明日天気になーれ」と叫びながら…
  3.  女優オードリー・ヘプバーンについての後半。主な出演作と受賞歴などを時系列でお届けします。  「ローマの休日」1953年(昭和28年)、監…
  4. ●ハワイアンズでしか見られない迫力のパフォーマンスをお届け 「ハッピードリームサーカスin ハワイアンズ」  いわき湯本の豊富な温泉で、6…
  5. 【写真】大人のサポートでよりダイナミックな動きが楽しめるファンクショントンネル  更級に『いちはら子ども未来館・通称we(…
  6. 【写真】「川面に映える」Ⓒ市原光恵  6月6日から11日、夢ホール(市原市更級)で『小湊鐵道を撮る仲間たち』展が開催される…
  7.  初夏のこの時期、夕暮れから夜にかけて「ホッホウ、ホッホウ」と繰り返す声を耳にすることがある。アオバズクの鳴き声だ。木の樹洞を巣にするので、…
  8.  文学を愛する仲間たちが発刊する文学同人誌『槇』。46年前の1977年(昭和52年)に設立された『槇の会』が発行している。  同会は、『雪…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 『長南ビブリオカフェ』は毎月最終土曜日に、参加者が紹介したい本を持ち寄る書評合戦・ビブリオバトルを開催している。『長南ビブリオカフェ実行委…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る