避難所がどんな場所か、知っている?

 7月18日(土)、市原市の有秋公民館で開催されたのは『災害に備えて 避難所運営訓練』講座。有秋地区社会福祉協議会他主催の同講座に集ったのは、有秋地区在住の約50名。
『防災の絆、ひとづくり、まちづくり』を実践するNPO法人ゆかいな仲間たちの理事長である講師の白尾克伸さんは、「会場には、災害時に生きる仕掛けがしてあります。意識して講座に取り組みましょう」と声をかける。避難所の受付時にガムテープに名前を書き、胸に貼ること。飲料水用の紙コップにもマジックで名前を書くことなど、災害時にいかに少ない資源で生活をしのぐかの知恵を学んだ。
 災害は決して地震によるものだけではない。洪水や火災を含め、工場地帯の市原ではあらゆることを想定しなければならない。「地震の場合は水が止まるでしょう。飲み水は我慢できても、さて、排泄はどうしますか?」との問いに、「庭でする」、「凝固剤だ」と様々な答えが飛ぶ。
 さらに、避難所には様々な人が来る。目や耳に障がいがあれば、情報を伝えるだけでも困難が生じるかもしれない。受講者は、声を出さずに誕生日順に並び替わる『お誕生日ゲーム』や、様々な事情を持った避難者をどのように受け入れるのかの『避難所運営ゲーム』を通して疑似体験し、「避難所はホテルじゃない。自主的な行動の必要性を学べました」と話した。
 会場にはペットボトルで作る『浮き』や『太陽熱温水器』など数種類もの活用アイディアが並んだ。いつ起こるか分からない災害に、日頃からの心構えが必要だろう。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る