楽しく脳トレ、認知症予防

 5月19日に、ちはら台コミュニティセンターで主催講座『脳トレクラブ~若返り脳をつくろう』が開かれ、19名の参加者が、認知症の予防につながり治療法ともなる脳トレを体験した。市がシルバー人材センターに委託している事業『脳の健康教室』の一環で、継続して行うことが重要であることから、受講をきっかけに地域に根差したサークルの立ち上げにつなげようというもの。
 脳トレに先立ち、市高齢者支援課の職員が同事業と認知症について説明。国内では10年後、認知症の有病者数は約700万人と推計される。65歳以上の5人に1人が認知症になる可能性があるという。認知症予防に効くとされているのは運動、人との交流、バランスのとれた食事とあともうひとつ、脳を使う生活習慣をつけること。公文教育研究会学習療法センターの研究では、読み書きや簡単な計算の繰り返しが認知症の予防に役立つというデータが出ている。
 実践として、参加者2名につきシルバー人材センターのスタッフが1名つく形態で、小学1年生で習うような簡単な計算、音読、1から100までの数字が書かれたマグネットをランダムに取り、数字板に順に並べていくトレーニングが行われた。時間を計るものもあり「緊張するけど楽しいわね」と参加者。一通りトレーニングが終わると「どこにお住まい?」など他愛ない世間話に夢中になる。市内各地で開かれている『脳トレクラブ』に何度も参加しているという男性は「スタッフがいつも明るく笑顔で迎えてくれ、対応してくれるので楽しい気分になる。人とコミュニケーションがとれるいい機会になっている」と話した。
 最後は4×4のマス目に果物の名前を書いていくビンゴゲームで大盛り上がり。「あった、ビンゴ!」と笑い声と活気あふれる雰囲気で今回の講座は終了。脳が活性化されたこと、間違いなし。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る