身近なもので電池を作る

 7月下旬、市原青少年会館で2日にわたって行われた『おもしろ理科教室』。小学4~6年生24名が参加し、電池とウイングブレード作りに挑戦した。取材した1日目は備長炭の電池作り。講師は関東電気保安協会の井上喜久雄さん他2名のスタッフ。分かりやすい実験装置を使い、切れた銅線がくっついた状態で電気を流すと、激しい火花が散ってショートする様子など実演した。「コードを無理に引っ張ると、中で線が切れ実験のような状態になって火事の元になります。危険なので注意しましょう」と子どもたちに呼びかけた。
 電池作りでは、食塩水にキッチンペーパーを浸して作業がスタート。ペーパーを備長炭に巻きつけ、ペーパーの巾より小さくしたアルミホイルを、さらに上から炭に触れない位置で巻きつける。プロペラ付きモーターのプラスのコードを炭の上に巻いて止め、マイナスのコードはアルミホイルの上に巻く。プロペラが回ったら完成だ。しかし子どもたちは四苦八苦。ペーパーとアルミホイルがうまく巻けなかったり、食塩水が乾燥して再度食塩水に浸したり。成功してずっとプロペラを回していた子は、急に動かなくなることに驚いていた。
 井上さんたちは、子どもたち全員のプロペラが動くように、各テーブルを回って教えながら作業を手伝った。子どもたちも「家にあるもので作れて面白かった。また作りたい」「線の巻き方が少し難しかったけど、できて良かった」と楽しんでいた。同会館では今後も様々な講座を開催予定。

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