手話で表現力もアップ

「手話をはじめたのは長年携わるフラに似ていると思ったから」と話すのは手話サークル『すみれ』の副会長の境さん。23年間会員の鷲野さんは「身振りと表情で伝えるので、表現力がつく。性格が明るくなった」と笑顔を見せる。会長の平松由之さん(69)は「昭和57年発足以来、サークルはろう者に手話を教えてもらい、触れ合う場になっている。興味のある方、学びたい方はぜひ参加して」と呼びかけた。
 取材日は箱の中のカラーボールを引き、出た色と同じ色の食物を言うゲームを行っていた。茶色を引いた女性は50音の指文字でサ・ツ・マ・イ・モと表し、両手でサツマイモを割る仕草の手話をする。青を引いた女性が「流氷ビール」と指文字を描くと、「飲みたい」という声が。黄色を引いたものの食物が思いつかない男性には、周囲から「あるある」とヒントの言葉や手話が四方から飛び、笑いとおしゃべりが続いた。
 活動は毎週月曜日13時30分から市原市福祉会館にて。市原市ろうあ協会への協力、ろう重複障がい者のための施設を作る募金活動なども行っている。現在、会員は38名。楽しそうに参加していた聴覚障がい者の女性の願いは「もっとみんなに手話を教え、普通のスピードで会話をしたい」とのこと。

問合せ 平松さん
TEL 090・1124・0518

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1.  市原市は市制施行60周年を記念し、『エンジン01(ゼロワン)in市原』を2024年1月26日(金)~28日(日)に開催する。先月8月25日…
  2.  マザー牧場(富津市)では、ひと足早く秋先取りの絶景が登場。まきばエリア 『花の大斜面・東』にて、 2年目となる『コキア』が9月上旬より紅葉…
  3.  心ない行動や言葉が、人を追い詰め事件になるケースも多い昨今。この本『慈雨』の筆者・大木太枝(たえ)さんも、20数年前、愛する家族が他人の中…
  4.  9月30日(土)・10月1日(日)の2日間、上総更級公園や上総大路などで、『上総いちはら国府祭り』が4年ぶりに開催される(主催:上総いちは…
  5.  絵本作家の五味太郎さんが書いた本に『じょうぶな頭とかしこい体になるために』という本があります。「何をしたいか自分でもよくわからないんだ」と…
  6.  今回から前後編で、世界に名を轟かせた黒澤明監督に関するお話です。黒澤明:1910年(明治43年)3月23日生~1998年(平成10年)9月…
  7.  牛久石名坂1号墳跡は、市原市のほぼ中央に位置し、国道が縦横に走る養老川中域の標高37メートルの河岸段丘上にあります。周囲には大小の古墳が9…
  8.  8月21日から23日の3日間、野田市にある江崎グリコ株式会社の工場見学施設『グリコピアCHIBA』にて、小学生とその家族を対象としたワーク…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1.  9月30日(土)・10月1日(日)の2日間、上総更級公園や上総大路などで、『上総いちはら国府祭り』が4年ぶりに開催される(主催:上総いちは…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る