市原の方言で語る市原の民話

 昔話という形で伝わる民話。市原市内の各地域にも数多く残されているという。昨年、市津公民館主催で行なわれた『ふるさとの民話』では、市原の民話を語る会・どんぐり座主宰の大澤和子さんが語り部となり、20名の参加者に市津地区の民話などを語った。大澤さんはいちはらFMでふるさと民話を紹介する番組を担当し、市原の方言で市原の民話を語ることにこだわっている。
 今回のひとつめの民話は、大昔の神代の英雄・ヤマトタケルの「鬼に石棒」から。 「むか?しむかしの話だよ」と語り始める大澤さん。鬼の悪さに泣いていた人たちを助けるため、ヤマトタケルが鬼と戦う姿を、身振り手振りを交え、臨場感たっぷりに表現。鬼退治に使った石棒は、市内の神社に奉納されたと伝えられるとされる。次は源頼朝が手植えしたという飯香岡八幡宮の『逆さイチョウ』、さらに「市津地域の昔話はしっかあるだよ!」と、『金剛地の長者どん』、大作に伝わる『流れてきたお薬師様』、『高田のヘビ娘』を紹介。休憩の後は、市原の戊辰戦争について遠山あきさんの著作から、市原出身の近代医療の先駆者・宮原立太郎伝は谷嶋一馬さんの著作から語った。
 参加者は「戊辰戦争が五井でも行われ、怪我をした姫路藩の武士が、地域の名主の温情により潤井戸で生涯を全うした、という話に、幕末が急に身近になりました。2時間があっという間でした」と感動した様子。大澤さんは「民話はその土地の歴史でもあります。多くの人が引き継ぎ残してきた『ふるさと』を感じてほしい」と話した。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1.  大網白里市在住の大森良三さんが長年描いてきた作品を飾る小さな美術館が昨年9月、同市ながた野にオープンした。そこは私設『よこい美術館』。永田…
  2.  茂原市の東部台文化会館において昨年7月~11月、同館主催の『公式ワナゲ教室』が開催された。教室は全8回、新型コロナウィルス感染拡大の影響で…
  3.  この4年間、ハーブを使った料理を中心に話をしてきました。以前にもこのコラムの中で述べましたが、人類の誕生以来、ハーブは薬草として日常の生活…
  4.  明けましておめでとうございます。昨年は、新型コロナウイルスが猛威を振るい、世界は一変しました。暗いニュースが多い一年でしたが、新しい年を迎…
  5.  大多喜町は、徳川四天王の1人で近世大多喜城初代城主となった本多忠勝によって整備された城下町だ。大多喜城とその城下町に多く残された古い家並み…
  6.  今月1月24日(日)、夢ホールプレゼンツ『新春ドリームコンサート』が夢ホール(市原市更級)にて行われます。第1部は平安時代の文学作品の朗読…
  7.  ホキ美術館は世界初の写実絵画専門美術館として2010年11月3日、千葉市緑区に開館。10周年を記念して、5月16日(日)まで『ベストコレク…
  8.  パラパラとキノコの図鑑を見ていると、様々な変わった形のものが出てきます。へー面白いなぁと名前を見て、妙に納得してしまったのがこのカブラテン…
  9.  大多喜町の『大多喜食品工房』は、地元特産のシイタケやタケノコを幅広く販売している。昨年11月9日、同社社長の千葉貞郎さんには木更津市渡辺芳…
  10.  パークゴルフは1983年(S58年) 北海道幕別町の公園で発祥したスポーツです。クラブ1本で、ボールをティーグランドからプレーしてカップに…

ピックアップ記事

  1.  大網白里市在住の大森良三さんが長年描いてきた作品を飾る小さな美術館が昨年9月、同市ながた野にオープンした。そこは私設『よこい美術館』。永田…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る