学校と地域が連携、湿津中が全国交通安全優良学校に

 市原市立湿津中学校が、1月に都内で開催された『第56回交通安全国民運動中央大会』(全日本交通安全協会と警察庁共催)で交通安全優良学校表彰を受けた。県内唯一、中学校は全国10557校の中で3校のみ。その経緯を「長期に渡る学校と地域の連携、取り組みが評価されたのでしょう」と校長の伊妻(いづま)勝彦さん。6~7割の生徒が自転車通学をしている同校では、以前、大切な命を交通事故で失った。現在は『湿津小学校区小域福祉ネットワーク』や町会、『市津地区交通安全協会』がボランティアで登下校の見守りを続けている。また、県教育委員会からの指定で、2年生を対象に自転車免許制度講習会を開いたり、生徒会が主体となって自転車の安全点検を促すなど、交通安全への意識は高い。
 登下校時、見守りのボランティアの人たちと生徒は元気に挨拶を交わす。「素直な心が育っている生徒たちは交通安全の指導も受け入れやすい。感謝の気持ちを素直に出せるから、地域の人たちもまた一生懸命、見守ってくれる。教員と生徒、学校と地域が強い信頼関係でつながっている」と伊妻さんは胸を張る。『つながり』は最高の交通安全教育なのかもしれない。

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