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分解したら、新たな世界が見えるかも!?
- 2016/5/20
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GW期間中に旧里見小学校で開催された『吉田事物屋』。分解・解体をするワークショップとあって、参加者から「過去に何個か分解を試みたことがありますが、おっかなびっくりでした。今日は思い切りできると楽しみに来ました!」と意気込む声が上がる。
講師の吉田和司さんは、「最近の製品になるほど分解は難しいんです。外側にネジを使わなかったり、普段見ないような複雑なネジで留められていたり。プリンターを解体した姉弟は1時間半ほどかけてくれました」と満足そうに話す。分解するのは使わなくなった物で、主に地元の人から収集したもの。携帯電話や腕時計、ラジカセなどの約30の製品の分解に、小学生から50歳前後までの大人が挑戦する。
千葉市から訪れた家族はCDコンポに夢中。両親よりも目を輝かせる男児は、「この部品、換気扇みたいじゃない?」、「なんだか宇宙基地に見えるな」など話しながら作業を進めて行く。分解が終了すると、すべての部品の中から気に入った物を選び、タイトルをつけて棚に飾る。「壊し過ぎるとアートじゃなくなっちゃうよなぁ」と、父親がこだわりを見せる一面も。
「タイトルは自由です。そんな発想もあるんだ、と意外な発見もあります」と吉田さんも舌を巻くのは、プッシュ式固定電話の受話器を『トンネル』と名付けた作品。分解を終えた感想には、「楽しかった」というものだけでなく「思ったよりも手強かった」など努力を滲ませるものも見られた。作品は、次回アート×ミックス2017で展示予定。