こんな美術館初めて!子ども絵画展に並ぶ作品たち

 2月26日(日)まで市原湖畔美術館で開催されていた『市原湖畔美術館子ども絵画展』。市内33の小学校と幼稚園から3千8百以上の応募があり、その中から301点の力作が選出され、美術館内の1階と2階をカラフルに染めた。

 絵のテーマは『君がみつけた いちはら』。同館スタッフの林季陽さんは、「普通の美術館では静かに絵を見ますよね。でも、今回の企画では子どもも大人も楽しく体験しようというのがコンセプトです。『うごく』、『かげ』、『おと』、『あそぶ』の4つの部屋に分かれていて、館内で走っても笑っても良いんです」と笑顔で話す。

 ダンボールでできたおもちゃの車には作品が貼られていて手で引くことができる。『おと』の部屋はシアターを模して作られていて作品とともに音符が並び可愛らしい仕上がり。『かげ』では透明のファイルに印刷、切り抜かれた作品が影絵となって壁に幻想的に映し出されるなどあちこちに工夫が見える。列車の車両に見立てて飾られた作品たちは、地元が愛する小湊鉄道はもちろん、学校で育てたヘチマやヒマワリ、遠足で見たゾウなど子ども達の日常がうまく切り取られているようだった。

 また、入選者10名の絵は2月19日まで土日に運行した小湊鉄道の一部車両内に飾られた。「市原の子ども達の絵はうまいし、発想が豊かだと気づかされました」と林さんは語った。
(松丸)

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ


今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】アブドゥルラーマン・アブダラ『最後の3人』(平三)  千葉県誕生150周年記念事業『百年後芸術祭~環境と欲望~内房…
  2.  市原湖畔美術館では、百年後芸術祭|内房総アートフェス|の一環として『ICHIHARA×ART×CONNECTIONS|交差する世界とわたし…
  3.  千葉県南房総市にある酪農のさとは日本酪農発祥の地で、江戸時代に八代将軍・徳川吉宗がインド産の白牛を飼育して、乳製品を作ったことで知られてい…
  4.  森や川に生息する動植物などを観察し、親子で自然を楽しみましょう!4月27日(土)、9月7日(土)、11月9日(土)の全3回に渡って行い、講…
  5.  いつの間にか春も盛り。寒いうちに庭木に寒肥(肥料)を与えておこうと思ったのに遅くなってしまいました。寒い時は庭仕事がどうしても億劫になって…
  6. 【写真】ケヤキ一枚板のカウンターと。左から鈴木さん、悦子さん、智明さん  大谷家具製作所は2011年11月に長南町長南に工…
  7. 『リーダーハーフェン』は1982年結成の男声合唱団で、42年間その歌声を響かせてきた。構成は、トップテノール・セカンドテノール・バリトン・…
  8.  多くの映画ファンを虜(とりこ)にした女優オードリー・ヘプバーンを、前半・後半と2回に分けて掲載します。ヘプバーンは今でも日本や欧米諸国で人…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】アブドゥルラーマン・アブダラ『最後の3人』(平三)  千葉県誕生150周年記念事業『百年後芸術祭~環境と欲望~内房…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る