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可能性は無限大
- 2018/1/1
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からさき台FC
市原小学校がホームグラウンドの少年少女サッカークラブ『からさき台フットボールクラブ』。1993年、Jリーグが開幕した年に設立された。OBで監督の針貝啓介さん(35)は「自分の子どもの代になっても、まだチームが続いていて嬉しいです」と日に焼けた笑顔で話す。
実は昨年度、存続の危機に陥っていた。メンバー9人のうち、6年生8人が卒業。針貝さんの息子、1年生の純人君1人だけが残ったのだ。そのため、監督となりチームの態勢を見直すことにした針貝さん。チーム運営はコーチ陣が担うようにし、保護者にはチームへのサポートをお願いし、負担を軽くした。地元に残るOBもコーチとして協力してもらえるようになった。その結果、チラシや口コミで集まったメンバーは21人。
2年生になった純人君は「みんなが入ってくれて嬉しい」と練習に励んでいる。針貝さんは「予想以上でした」と喜ぶ。しかし、ほとんどが初心者。「ようやくボールに慣れたところです。自分を含めコーチも子どもたちと一緒に成長していきたい。子どもたちが大人になって戻ってこられるようにチームを続けたいです」と期待を持って指揮をとる。
練習は土日祝日の午前9時から。はじめは基本のボールタッチを行う。簡単そうにみえてもリズムよくボールに触るのは難しそう。遊びやゲームの要素も取り入れ、「飽きないようにメリハリをつけています。サッカーの楽しさを伝えたい。礼節、協調性、自主性を育んでいきたい」とのこと。
コーチが「どこから蹴ったら入りやすいかな」と問いかけると、キックする位置を自分で考え、気持ちよさそうにゴールに蹴り込む子どもたち。何度も繰り返すうちに、疲れたのか座り込んだり、歩いてボールを取りに行ったりする子どもも出てくるが、大人たちは「練習に打ち込む姿勢はそれぞれ。サッカーを好きになってもらいたい」とおおらかに見守る。
高学年は人数不足で試合に出られないという。それでも、人一倍元気に走り回るキャプテンの6年生佐久間萠衣さんは「ボールを蹴る瞬間、スカッとします。低学年が強くなれるようたくさん練習させてあげたい」と全体に目を配る。「本格的なサッカーがやりたい」とろう学校からの参加者もいて、女子は5人。
見学していた母親の一人は「始めた頃はボールに遊ばれている感じでした。思うようなプレーができず、落ち込むこともあるようですが、自分で気持ちを切り替えるなど、良い経験をしています」と話す。サッカー未経験の子ばかりのチームなので可能性は無限大。入団するなら今かも。入会金3千円、会費月千円。
問合せ 針貝さん
TEL 090・4729・7967