もみがらアートに挑戦! 茂原市夏休み体験環境学習 【茂原市】

 8月5日(月)、茂原市東郷福祉センターにて、茂原市環境保全課主催の『茂原市夏休み体験環境学習』が開催された。小学1年~4年生の17名が、食材地図の作成、もみがらアート、人力発電体験の3つを体験した。
 1つ目の体験は、食材地図の作成。2つのグループに分かれた子どもたちのテーブルに、それぞれ大きな白い世界地図とスーパーのチラシが広げられた。講師は千葉県地球温暖化防止活動推進センターより委嘱を受け、茂原市・長生地域で活動する『ストップ地球温暖化・長生』会長の高久重剛(たかくしげたけ)さん。「私たちが食べているものがどこから来ているのか、チラシを使って調べます。例えば、お肉がオーストラリア産と書いてあったら、切り取って地図のオーストラリアの上に貼ってください」と、説明を始める。子どもたちはハサミやのりを手に作業に取りかかった。ノルウェー産のサーモン、セネガル産のタコ、チリ産のブドウなど。紙やビーチボール型の世界地図で懸命に探すが、聞いたことのある国名でもなかなか見つからない。スタッフから「オランダはさっき見つけたニュージーランドのちょうど反対側だよ」とヒントをもらう場面も。さすがに千葉産のナシなどの国産品が多く、日本列島はあっという間に埋もれてしまった。出来上がった地図を見た子どもたちからは、「あんなに遠いところから食べ物が来ているんだ」と驚きの声が上がった。
  続く休憩時間、子どもたちは『パワー君』と名付けられた人力発電用の自転車に興味津々。「乗ってもいいですか」と、待ちきれずにサドルに乗る。急きょ、最後に予定されていた人力発電体験の時間となった。説明板には「あなたは100Wの電球を1分間ともせますか」との問いが。子ども用自転車には10Wと30W、大人用には26Wと120Wの2つの電球がそれぞれつけられており、両方の電球がつくようにみんな必死でペダルをこぐ。部屋のカーテンを閉めて電気を消すと、暗闇の中で電球がまぶしく光った。しかし、1分間こぎ続けることはなかなか難しい。子どもたちは電気をおこすことの大変さを知り、「いつも乗っている自転車の何倍もペダルが重かった」と息を切らせていた。
  最後は、もみがらアート。書きたい絵の線に沿ってのりを塗り、上からもみがらを振りかけて絵を浮き上がらせる。もみがらは黄金色のものと、燻炭(くんたん)といってもみを炭にして黒くなったものの2色が用意され、子どもたちはキャラクターが描かれた紙を使ったり、好きな絵を描いたりして、配色をうまく考えながら作品を作り上げていった。米がみんなの食卓に上り、もみがらは肥料となり土にかえると説明を受けて、もみがらが米を覆っている殻だと初めて知った子どももいた。「身近なものから地球の事、環境の事を考えるきっかけをつかんで欲しい」と、サポートする大人たちは元気に動き回る子どもたちを見守っていた。盛りだくさんの2時間、子どもたちにとっては楽しい夏休みの1コマとなった。

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