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ふるさとビジター館 いちはら自然探訪 アオサギ
- 2021/2/24
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- ふるさとビジター館
水辺でよく見かけるアオサギ。日本で見られるサギの仲間の中で最も大型で、長い首とスラリとした足が特徴だ。体長95センチ前後、翼を広げると1メートル50センチから2メートル近くに及ぶ。嘴と足は黄色、頭部の一部が黒く冠羽を持つ。首は白に近い灰色で前部に黒い縦班があり、羽は青灰色である。アオサギの「アオ」はその青灰色が由来だ。
房総半島ではほぼ1年中見られるが、冬は南方へ、夏は北方へ移動するため、同じ個体ではない。市原市の山倉ダムでは初夏、100羽程がコロニーを形成。カワウの営巣跡を拝借し、嘴に小枝をくわえて運び、補修しながら営巣している。
繁殖期以外は単独でいることが多く、水辺でじっと立って動かない時もある。あの細い足の中では、体内からの血管と足先からの血管が交差し、熱交換により体が冷えにくくなっているとのことで、寒さも大丈夫なようだ。さらに寒さをしのぐときは、片足を翼に収納し、もう片方の足で立つことがある。
飛翔は長い首をZ字形に曲げ、翼をゆったりはばたかせ、落ち着いた印象だ。しかし、餌を採るときは俊敏である。じっと水面を眼光鋭く見つめ、タイミングを見て一瞬のうちに嘴を水の中に突っ込み、獲物を捕らえる。大物の魚は、嘴を大きく開き頭から丸飲みする。
アオサギを見つけたらじっくり観察してみよう。心地良いスローな気分に浸れるはずだ。
(ナチュラリストネット/岡嘉弘)
ナチュラリストネット/自然を愛する仲間の集まりです。市原の豊かな自然環境をいつまでも永く残したいと活動しています。 Tel.080・5183・9684(野坂)