ふるさとビジター館 いちはら自然探訪 アオサギ

 水辺でよく見かけるアオサギ。日本で見られるサギの仲間の中で最も大型で、長い首とスラリとした足が特徴だ。体長95センチ前後、翼を広げると1メートル50センチから2メートル近くに及ぶ。嘴と足は黄色、頭部の一部が黒く冠羽を持つ。首は白に近い灰色で前部に黒い縦班があり、羽は青灰色である。アオサギの「アオ」はその青灰色が由来だ。
 房総半島ではほぼ1年中見られるが、冬は南方へ、夏は北方へ移動するため、同じ個体ではない。市原市の山倉ダムでは初夏、100羽程がコロニーを形成。カワウの営巣跡を拝借し、嘴に小枝をくわえて運び、補修しながら営巣している。
 繁殖期以外は単独でいることが多く、水辺でじっと立って動かない時もある。あの細い足の中では、体内からの血管と足先からの血管が交差し、熱交換により体が冷えにくくなっているとのことで、寒さも大丈夫なようだ。さらに寒さをしのぐときは、片足を翼に収納し、もう片方の足で立つことがある。
 飛翔は長い首をZ字形に曲げ、翼をゆったりはばたかせ、落ち着いた印象だ。しかし、餌を採るときは俊敏である。じっと水面を眼光鋭く見つめ、タイミングを見て一瞬のうちに嘴を水の中に突っ込み、獲物を捕らえる。大物の魚は、嘴を大きく開き頭から丸飲みする。
 アオサギを見つけたらじっくり観察してみよう。心地良いスローな気分に浸れるはずだ。
(ナチュラリストネット/岡嘉弘)

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