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いちはらふるさと点描 ~ちはら台古墳群~
- 2021/11/11
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- いちはらふるさと点描

市原市ちはら台には、およそ180基の古墳があり、その中の牧園自然公園の一角には、前方後円墳の33号墳がある。全長42m、墳丘はテラス状の段があり、周囲から埴輪が列をなして立てられていた。筒状の円筒埴輪のほか、馬形埴輪もあり、ちはら台で埴輪をもつ古墳はこの33号墳に限られているという。その特徴から古墳時代後期後半に築造されたものと考えられ、埴輪は下総地域の埴輪に似ていることも分かっている(現在は深い雑草や雑木が生い茂って全景は確認できない)。
公園内には川焼瓦窯跡もあり、奈良時代に瓦を焼いた窯跡が5基見つかっている。二十四葉蓮華文、均整唐草文、重敦文の文様をもつ瓦が生産されたと思われる。これらの瓦は上総国分寺の創建瓦として供給された。
近くにはちはら台公園もあり、その一角にも古墳広場がある。草刈11号墳をはじめ12基の古墳が保存され、その他に多目的スポーツ広場、多目的広場、テニスコートやピクニック広場などがある。大型ショッピングモール「ユニモちはら台」も隣接し、一日中過ごせるエリアだ。春には公園の桜や、ちはら台駅から約4kmの歩行者専用道路「かずさの道」の桜が素晴らしい。ぜひ散策してみては。(ちはら台フォトクラブ 片山愛一)