ふるさとビジター館 いちはら自然探訪 ~野鳥界のモノマネ モズ~

冬に庭仕事をしていたとき、「ホッケキョ、ホッケキョ」とウグイスのさえずり、続いて「ツーピーツーピー」とシジュウカラのさえずり、さらに「キョッキョ、キョキョキョ」とホトトギスのようなさえずりが聞こえました。次から次へと聞こえてくる鳥たちの声、でもちょっと鳴き声がぎこちない、それもこの時期に、市街地で夏鳥のホトトギスの鳴き声。どうして?
周囲を見回したら、電線に一匹のモズがとまっていました。鳴き声の正体はモズです。モズは様々な鳥の鳴き真似をすることから、漢字で「百舌鳥」と書きます。ふだん聞くモズの鳴き声は、「キーキーキィー」と甲高い声です。モズは留鳥で、体に比べて頭が大きく茶褐色、目には黒い線が入っていて、その上の眉が白いのが特徴です。
秋から冬にかけて、昆虫やカエル、トカゲなどを捕えて、木の枝などに刺しておく、「はやにえ」を作る習性があります。なぜ、そのようなことをするのかは、食べ物を保存するため、縄張りを示すしるしとするためなど、いろいろ言われています。また、日本の野鳥界のモノマネ芸人の鳴き声を楽しみたいです。
(ナチュラリストネット/時田良洋)

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