森の中に越して来てから早いもので、もう4年という歳月が駿馬の如く駆け抜けてしまいました。木の家の塗装は4〜5年の間に塗っておかないと傷んでしまうそうなので、そろそろ塗り替えの時期となります。

 本来なら本職の職人さんにお願いして足場を組んでから塗っていただくのでしょうが、我が家は小さな平屋のログハウスなので、やる気?さえあれば自分自身で塗ることも可能です。長いハシゴを使えば十分に屋根のてっぺんまで手が届くので、素人の自分でも何とかやれそうです。そうは言ってもたった1人で塗るとなれば、大変な重労働になることは覚悟の上です。これまでも様々なチャレンジの連続、とりあえずはやってみないことには前には進みません。

 一度に全部を塗るのは不可能なので、何カ所かに区切って少しずつ塗っていくことにしました。外壁はすべて真っ黒なカビで覆われています。ペンキを塗る前に、まずその頑固にこびり付いたカビを落としていかねばなりません。高圧洗浄機では木の表面が傷んでしまって使えないとのことなので、漂白剤を水で薄めて布やタワシに含ませ、すべて手作業でカビを落とします。

 その次は窓やドアなどの塗らない部分をビニールシートで覆い、粘着テープで固定します。そこまで終わって、やっとペンキ塗り作業に取りかかることができ、ローラーや刷毛を使ってまんべんなく塗り上げていきます。越して来たときは高所恐怖症で、屋根に上がるなどとは想像すらつかなかったのですが、今ではすいすいと上がれるようになりました。

 さて、自分ですべて行うと、材料はペンキと刷毛ぐらいなのでほとんど費用がかからず、コロナの影響で何年も行っていなかった海外旅行でもしようかなと考えています。浮いたお金でご褒美として、どこか冒険の旅に出かけるのも悪くないでしょう。

 

◇長谷川良二。長柄町在住。ハーブコーディネーター、ガーデニングコーディネーター、歯科医師。市原を中心に公民館でのハーブの指導などをしながら自然栽培で野菜を育て、養鶏、養蜂にもトライ中。

関連記事

今週の地域情報紙シティライフ

今週のシティライフ掲載記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…
  2. 【写真】教室の講師と子どもたち  JR浜野駅前と五井駅前でダンススタジオを経営する堀切徳彦さんは、ダンス仲間にはNALUの…
  3.  市原市不入の市原湖畔美術館にて、企画展『レイクサイドスペシフィック!─夏休みの美術館観察』が7月20日(土)に開幕する。同館は1995年竣…
  4. 【写真】長沼結子さん(中央)と信啓さん(右) 『ちょうなん西小カフェ』は、長生郡長南町の100年以上続いた小学校の廃校をリ…
  5.  沢沿いを歩いていたら、枯れ木にイヌセンボンタケがびっしりと出ていました。傘の大きさは1センチほどの小さなキノコです。イヌと名の付くものは人…
  6. 『道の駅グリーンファーム館山』は、館山市が掲げる地域振興策『食のまちづくり』の拠点施設として今年2月にオープン。温暖な気候と豊かな自然に恵…
  7.  睦沢町在住の風景写真家・清野彰さん写真展『自然の彩り&アートの世界』が、7月16日(火)~31日(水)、つるまい美術館(市原市鶴舞)にて開…
  8.  子育て中の悩みは尽きないものですが、漠然と考えている悩みでも、種類別にしてみると頭の整理ができて、少し楽になるかもしれません。まずは、悩み…
  9. シティライフ編集室では、公式Instagramを開設しています。 千葉県内、市原、茂原、東金、長生、夷隅等、中房総エリアを中心に長年地域に…

ピックアップ記事

  1. 【写真】第1展示室  人々の暮らしを様々な面で支えている人工衛星。ロケットで打ち上げられた人工衛星は地球の周回軌道に投入さ…

スタッフブログ

ページ上部へ戻る