
こでまりの夢
~子供といっしょに、伸び伸び遊ぼう~
中嶋 悦子
私は子どもの頃、自然に恵まれた九州の田舎で育ちました。春には、田んぼ一面に蓮華の花が咲き、花摘みをして遊びました。夏には太平洋の海で泳ぎ、秋にはどんぐり拾い、冬でも温暖な気候だったので、外遊びを思いっきり楽しみました。四十年も前のことですが、毎日、日が暮れるまで遊んだことを昨日のことのように思い出します。
先日、子どもの頃に泥んこになったことがない、木登りをしたことがないという親御さんのお話をお聞きしました。やったことのないことは、子どもに教えられませんので、そのお子さんも泥んこや木登りをやったことがないようでした。
私は、「せっかく自然豊かな千葉県で子育てをしているのにもったいないな」と思いました。自然の中で伸び伸びと遊べるのは、子どもが小さいうちしかありません。大きくなってから、親と一緒に遊ぶということはなくなっていきますからね。子育て中なら、自分が体験しなかったことをもう一度、子どもといっしょに体験し直すことができます。どろんこや木登りだけでなく、子どもの頃にやりたかったスポーツや遊びも、子どもといっしょなら楽しめますね。あるパパさんは、サーフィンをやるのが夢でした。父親になった今、息子といっしょに海に出て楽しんでいるそうです。
自分も子どもに返っていっしょに楽しめることを見つけると、子育てはとても楽しいものになります。親子で伸び伸びと、いい時間を過ごしてくださいね。