フードロスを考えよう
- 2013/10/11
- 外房版
まだ食べられるのに廃棄される
フードロスを考えよう
最近耳にする『フードロス』という言葉。まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品のことだ。日本では年間2000万トン近い食品が廃棄され、そのうちまだ食べられるものが500万~800万トン含まれる。これは1年間に日本で生産される米の量に匹敵するのだそうだ。そんなフードロスを考える講演会『フードロスを考える~もったいないからありがとうへ~』が、講師に女子栄養大学非常勤講師でセカンドハーベスト・ジャパン広報として活躍する井出留美さんを招き、9月8日(日)、東金商工会館で開催された。
フードロスのうちわけは、家庭からと企業から出されるものが半々。過剰購入、包装の不具合、季節商品やキャンペーンの終了、商品の回転が遅い、食品表示の問題などが考えられる。また野菜の規格外、大量生産などもフードロスが生じる原因だという。
改善策として井出さんは、「賞味期限などの表示方法の見直しや消費者への理解促進が重要」と話す。一般家庭でも、不要なものは買わない、賞味(消費)期限を気にしすぎない。またフードドライブと呼ばれる「食品加工工場をはじめ農家や個人から様々な理由で廃棄される食品を引き取り、福祉施設や児童擁護施設、またはホームレスの炊き出しなど必要としている人に届けるフードバンク活動も手段のひとつとして知ってほしい」とも。
井出さんが広報を務めるセカンドハーベスト・ジャパンやフードバンク千葉では、余っている食べ物を困っている人へ届ける活動を行っている。「今日を機会に何かの形で参加していただけるとありがたいです」と井出さんは結んだ。会場にはフードドライブコーナーが設けられ、参加者が持ち寄った食品が集められていた。