健やかで幸せになるまちづくり

 少子高齢化が全国的に進む中、長生郡睦沢町でも2030年には高齢化率が47.7%まで上昇する見込みだ。高齢になっても地域で元気に、かつ生きがいをもって幸せに暮らせる社会の実現をと同町では平成25年から『地域再生・健幸のまちづくり計画』に取り組んでいる。
 睦沢町役場、総務課の大塚晃司さんに話を聞いた。健康寿命を延ばすには1日9千歩以上歩くことが効果的だとされていることから、町民が「知らず知らずのうちに歩いてしまう」町への構造転換を思索中だ。町民の健康度が上がれば、医療費や介護費の削減につながることはいうまでもない。一施策として、睦沢町の中心でもあり、町の骨格でもある県道大多喜一宮線と南総広域農道に位置している有利な交通条件を活かし、道の駅『つどいの郷むつざわ』周辺を『スマートウェルネスタウン』として整備していく。地域活性化の拠点となる優れた企画だとして国から重点「道の駅」にも選定された。第1期は、県道大多喜一宮線以北に「食・憩・運動・参加」を取り入れた道の駅と、人口減少に歯止めをかけるため子育て世帯と高齢者世帯が共生できるウェルネス住宅の建設を、平成31年度オープンを目処に進めていく。地元の食材を使ったレストラン、水溶性天然ガス鉱床である立地特性を活かしたコミュニティ銭湯、フィットネスマシーンや健康プログラムなどを取り入れたコミュニティフィットネスを設置し、近隣に住む人たちが互いに関わり合うまちづくりを目指す。第2期は、県道大多喜一宮線以南に既存する、道の駅と子育て中の若者向け定住促進住宅、商業施設の有効活用を図っていく方針だ。
 「将来的には、歩行コースや里山の整備、路線バス利便性の向上にも着手し同道の駅を中心とした県道大多喜一宮線沿いを、9千歩以上歩いてしまう『健幸ゾーン』としたい」と大塚さん。

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