人生を面白くする十七文字【東金市】

 毎月第2・4(火)・13時半~15時半、東金コミュニティセンターで開かれている『ときがね川柳会』。会員は17名、最高齢は93歳で平均年齢も高めだが、多くののメンバーが積極的に参加し楽しんでいる。「川柳は江戸時代中期に大ブームとなった文学。多くの庶民が投句し、選句されると反物などの賞品が提供されていました。今も昔も人情を表現する、五七五の世界一短い小説といえます。どれもその人の様々な知識と体験から生み出されるものなので、自分の人生を現す一句になりますね」と、講師の安延春彦さんは話す。
 安延さんは若いころから川柳や短歌に親しみ、時折投稿すると入選していたという。本格的に始めたのは65歳の定年後。朝日新聞全国版の『朝日川柳』や千葉版、地方紙などに投句し、掲載された作品は1000句以上。本紙の『お好きに川柳』も2007年8月号から連続入選し、記録を更新中だ。「ときがね川柳会は2008年に開講。会員には会社役員や教員、役所職員、美容師など、退職した方も現役の方もいます。どなたも頭脳と気は若く、東金市の広報誌に投稿し掲載されたりします。句作はどんな切り口で物事を見るか、どれだけ観察し、掘り下げ、どんなユーモアを効かせるか、です。その過程で興味や発見が増え、人生の面白さにもなっていきます。ですから10年以上と続く方が多いんです」と安延さん。
 会では毎月2つのお題で句を提出し、会員それぞれが匿名の作品に点数をつける。そこに安延さんが添削・加点、選句して表彰。さらに昔流行ったことや現在の社会情勢など、様々な話題を取り上げて勉強もするという。また、通常の活動のほかに年1回の文化祭にも参加。コロナ禍で開催されなかったこの2年間は、東金市の広報紙上で『川柳大会』を開催し、小学生~社会人まで多くの市民が応募、とても好評だったそうだ。会員は随時募集中、会費は月2000円。詳細は問合せを。

 

問合せ:安延さん Tel.090・4957・5595

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